地元福島にUターン就職

子どもの頃にテレビで見た子豚の姿に魅了され、その頃から「将来は豚に関わる仕事がしたい」と思っていました。北海道の大学で豚の研究をし、卒業後、北海道の養豚業者で働いていましたが、地元の福島に戻ることになり、2017年にグローバルピッグファームに入社しました。以前の職場では種場に所属していましたが、希望を出していた分娩舎に配属されてとても嬉しかったです。

子どもの頃にテレビで見た子豚の姿に魅了され、その頃から「将来は豚に関わる仕事がしたい」と思っていました。北海道の大学で豚の研究をし、卒業後、北海道の養豚業者で働いていましたが、地元の福島に戻ることになり、2017年にグローバルピッグファームに入社しました。以前の職場では種場に所属していましたが、希望を出していた分娩舎に配属されてとても嬉しかったです。
私の仕事のメインは豚の出産介助です。そして、子豚が生まれる瞬間に立ち会えることこそが、この仕事の魅力です。豚の分娩はコントロールができません。朝生まれることもあるし、夜の間に生まれていることもあります。
いつ出産するかを見極めることが重要です。エサの食べ方をチェックするなど、出産前の母豚の様子をよく見ておきます。母豚が健康でないと、子豚にも影響が出てしまいます。1.5kgほどで生まれた子豚が7~8kgまで育ち、25日ほどで次の離乳舎に無事に渡せたときには、ほっとするし達成感もあります。
この農場で働き始めてしばらくたった頃、調子が悪い母豚が増えたり、死んでしまう仔豚が増えたりと、大変な時期がありました。そのとき、コンサルティングに来てくれた獣医師に「仔豚は、その字の通り、人が手をかけてやらないといけない。しっかりしないとダメだろ」と声をかけられました。当時は忙しさもあり、豚のことをよく見られていなかったのです。今でもその言葉を心に刻み、毛のツヤや顔つき、体温、餌の食べ方など、豚たちをきちんと見てやることを心掛けています。